出口が感じ悪いサービスに、店先を語る資格はない。 の挿絵

毎月少しずつ。
気づけばずっと。
使っていないのに、なぜか払い続けている。

私にもあります。

あります、というか、たぶん探せばまだあります。

見つけたくないだけです。

人は見たくないものを、だいたい「忙しい」という箱に入れます。

私もよく入れます。

申し込む時は簡単なのに、やめる時だけやたら難しいサービスがあります。

入口は笑顔。
出口は迷路。

あれは、なかなか悲しい。

入る時は、

「ようこそ!」
「すぐ始められます!」
「かんたん登録!」

なのに、やめようとすると、

「本当に解約しますか?」
「こちらの理由を選んでください」
「このページでは解約できません」
「お問い合わせください」
「担当者からご連絡します」

急に通せんぼされる。

入口であんなに優しかった人が、出口で急に腕を組んでいる。

人間関係なら、ちょっと距離を置きたいタイプです。

FRONTCASTを作る時、契約で縛る道具にはしたくないと思いました。

もちろん、事業ですから、続けて使っていただけるのは嬉しいです。

むしろ、続けていただかないと困ります。

そこはきれいごとではありません。

でも、それは縛ったから続くのではなく、使う価値を感じるから続くものでありたい。

来店前の接客を整えましょうと言いながら、自分たちのサービスの出口が感じ悪い。

これは、なかなかの矛盾です。

店先の印象を語る道具が、自分の出口でお客様を嫌な気持ちにさせていたら、何を言っているのか分かりません。

だから、いつでも解約できる道具でありたい。

それは弱さではなく、思想だと思っています。

いつでも解約できるということは、いつでも選ばれ直さなければいけないということです。

これは怖いです。

でも、店も同じです。

お客様は、いつでも別の店に行けます。

一度来てくれたからといって、次も必ず来てくれるわけではありません。
昨日褒めてくれた人が、明日も来てくれる保証はありません。
選ばれ続けるには、毎日ちゃんと店を整えるしかありません。

FRONTCASTも、そういう道具でありたいと思っています。

契約書で縛るのではなく、日々の実感で続けてもらう。

「これがあると、返信に向き合いやすい」
「店の見え方を整えられる」
「現場に無理なく続けられる」
「来店前のお客様に、ちゃんと姿勢を伝えられる」

そう感じてもらえるから続く。

それが理想です。

使い続けてもらう理由は、契約期間の中ではなく、毎月の実感の中にあるべきです。

出口が感じ悪いサービスに、店先を語る資格はない。

少し強い言い方ですが、私はそう思っています。